フェラーリ612 スカリエッティ タイミングベルト交換

いつもお世話になっております。。。

タイミングベルト交換作業でフェラーリ612スカリエッティが入庫いたしました。
実物を見たのは初めてです!やはりデカイ!!

スカリエッティのエンジンルームになります。縦長のV12エンジンがコンパクトに収まっています。V12をこの様に見ているだけでも芸術です。

エンジンルームの下側になります。タイミングベルト周辺はかなりギッシリと
ついていました。

アンダーカバーもかなり大きな物が装着されていました。画像の手前側が
フロントで奥にあるのがリア側になります。一人で取外すと確実に下敷きに
なります。ちなみにこの画像は三脚の上に乗って撮影しました。

V12を動かす要になるタイミングベルトが見えました。しかし、ここまで辿り
着くまでにはかなりの苦労がありました・・・

エアクリーナーダクト、ラジエーター、オイルクーラー、エアコンコンデンサー
ここまでは普通のFR車のタイミングベルト交換と作業手順はあまり変わり
ません。

作業をしながら気にはなっていたのですが、クランクプーリボルトを緩めるに
あたり、ステアリングギアボックスを取外さなければならないのか・・・?

キャビネットを開けて使えそうな工具を選定しましたが、当然のことながら
ありませんでした。

効率を優先するよりも確実な作業を行う事が先決!この状態で無理に
合うレンチを掛けてボルトを痛めてしまうと大変だ!

レンチが確実に入る様にステアリングギアボックスを外す事にしました。
当然の事ではあるが、V12という芸術品の作業をしているのだから・・・

  

左右バンクに取付されているテンショナーベアリングです。
左右共にベアリングに入っているグリスがシール部分から少しづつ
出てきていました。そして片方のテンショナーベアリングは表面に錆が
発生していました。

テンショナーベアリングを揺すってみました。ベアリングには大きなガタは
ありませんでした。このまま使い続けていると中身のグリスが無くなって
しまいベアリングが焼付いてしまいエンジンが大変な事になってしまいます。

テンショナーベアリングを取外しました。裏側を見てみると中身のグリスが
沢山でてきていました。取付けた状態で正面から見ていると確認できない
部分です。

今回の交換作業でタイミングベルトとテンショナーベアリングの2点を交換
します。

  

新しいテンショナーベアリングとタイミングベルトです。画像の左側がいずれも古い部品です。

新しいタイミングベルトとテンショナーベアリングに交換しました。
この後も取外した手順とは逆の手順で組付けていきます。
効率やスピーディーに組付けて行くのではなく、確実に正確に
そして丁寧に・・・

作業担当  メカニック  N.hideki

 

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