あきらかにエンジンの回転がおかしいFerrari F360
そうとうに機嫌が悪そう・・・
カンカンと音まで鳴らして相当怒ってる感じ。
診断したらば・・・
1-4バンクのインテークカムスプロケの位置がズレてる・・・
タイミングベルトのコマ飛びだ。テンショナ位置も異常に広いしね。
これが原因。
一旦は正常位置に戻して祈りながらエンジンをかけてみると不機嫌さはほぼなくなったけど、まだ少しカンカン怒ってる。
音の箇所からしてピストンとシリンダは大丈夫そうだけど、バルブとピストンが当たってるかな・・・
ピストンに刺さってなきゃいいけどね。
とか思ってたら・・・テンショナベアリングから煙が出た!
こいつのせいでベルトが伸びたのか!
さて・・・覚悟を決めて・・・分解開始
本当はエンジンを降ろすのが正解なんだろうけど、今回はヘッド周りなので車上で作業。
なんとかシリンダヘッドが外れました。
さてさて状態はいかがなものでしょう?
怒りの原因はインテークバルブの曲がりでバルブシートまで戻れなかったからか。
幸いピストンは無事だった。よかった~。
インテークバルブを交換して(もちろん地味~なカンカンいわせる作業もして)・・・
せっかくだから燃焼室もポートもピストンヘッドもキレイにして・・・
組み付け開始!
シリンダヘッドボルトの締付に四苦八苦しながらヘッド取付完了。
後は復元作業。
タイミングベルトもベアリングもテンショナも交換して、バルブタイミングも合わせて、いよいよエンジン始動。
・・・っと、その前にしっかりと手を合わせて祈らなきゃね。
祈りが通じたのか、エンジンもご機嫌に回転して、怒りもおさまりました。
それにしても・・・タイミングベルトが1コマズレただけで、これだけのことしなきゃならないなんて、恐ろしい・・・。
タイミングベルト装着車は早めの交換が必要って、本当です!!
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