ポルシェボクスター(987)がクラッチに違和感があるとのことで入庫です。
クラッチのきれ始めが早く、きれ終わりが遅い。
つながり始めが早く、つながり終わりが遅い。
クラッチ接続時の振動が大きいとのことでした。
まず基本中の基本。マスターシリンダとレリーズシリンダのフルード漏れの点検。
漏れてないな・・・。
フルードの油圧漏れテストも。
エンジンかけてギヤ入れてクラッチ踏んだ状態を続けて1時間45分。
油圧漏れがあれば車輪が回りだすはず。・・・・・・回らないな。問題なし。
で、クラッチを点検することに。
もちろんトランスミッションを取外さないといけません。
取外しました。
エンジンは支えておかないといけません。後ろ側のマウントはミッションについてるから。
あれ?プレッシャプレートのスプリングがなんか変?
なんでこんなにナナメになってるんだ?
原因はコイツ。ダブルマスフライホイール。
写真じゃわかりませんがクラッチ接触面のプレートがガタガタです。
ということで・・・・・・
フライホイール、クラッチディスク、プレッシャプレート、レリーズベアリングは交換です。
クラッチディスクも減ってます。
整備士はすぐ測定したがる(笑)
プレッシャプレートの新旧。振動した痕がすごいです。
もちろん原因部品のフライホイールも交換です。
フライホイールを取付けて。
クラッチディスクのセンターを位置を決めながら。
プレッシャプレートを取付けます。
レリーズベアリングも交換です。
プレッシャプレートを押してクラッチの接続をきる大事な部品。
エンジンとトランスミッションを合体させます。
マウントの固定までしたらクラッチフルードのエア抜きをします。
あとでもいいんですけど、このタイミングの方が楽だから。
あとは復元作業。ロードテストもして完了です。
入庫時とは全然違う!
って、新車状態にもどったのだからあたりまえですね(笑)
ちょっと長い記事になってしまった。
もったいつけて2回にわけるべきだったか・・・・・・。
この記事へのコメントはありません。