ポルシェ911(996)のM96/03エンジンの修理です。
No.3シリンダミスファイアの故障コードでNo.3シリンダ圧縮なしの診断でした。
エンジンは絶不調でエンジン警告灯は点灯しています。
分解修理での不具合特定と修理なのでエンジンを取り外すところからスタートです。
カムシャフトを取り外したところで不具合が見つかりました。
No.3シリンダの排気側油圧タペットがめり込んでいます。
排気バルブのスプリングが折れていました。
このせいで排気バルブが閉じられなかったので圧縮がなかったんですね。
吸気側の油圧タペットにも故障が見つかりました。
他にも不具合箇所があるかもしれませんので分解作業はつづきます。
ピストンに傷がありましたが、シリンダは無事でした。
ピストンを交換して組み立て作業に入ります。
クランクケースを組み立てます。
バルブスプリングと油圧タペットを全数新品交換したシリンダヘッドを組み立てます。
バルブタイミングの調整は特に慎重に。
取り外してあった補器類を取り付けていきます。
いよいよエンジンを車両に取り付けます。
油脂類を充填してエンジン始動と確認作業に入ります。
ロードテストと確認作業異常なしで完了です。
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